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映し出される子どもたち一人ひとりの表情、言葉に引き込まれてしまいました。

映し出される子どもたち一人ひとりの表情、言葉に引き込まれてしまいました。

ぞんざいな保育では決して育まれることがない、見えてこない命の輝き、個としての人格が、見事に映像で捉えられ迫って来るのです。

保育者と保護者のみなさんご一緒に、幼児だけでなく教育行政に携わる方々も是非ご覧になって頂きたい映画です。

高知県議会議員 吉良富彦

幼児教育でここまでやっているという事実に驚かされました。

この「こどもこそミライ」は全国の3ヶ所の特色ある保育の実践を取り上げたドキュメンタリー映画です。

映画のなかで子どものミーティングのシーンは特に衝撃的でしたね。
円卓の仲間の前で1対1で鼻水垂らして泣きながら女の子が喧嘩してるわけです。その喧嘩を見守る先生もなかなかロープブレイクしないんですよ(笑)
まわりの子どもたちも、ああじゃないこうじゃないと…
そうしていると喧嘩してる女の子が皆に言いましたね。

「黙っといて! いま喧嘩してるだけだもん」

と言って、別室にふたりで行って、ニコッと笑って出てくるシーンがあるんです。正直、幼児教育でここまでやっているという事実に驚かされました。

幼児教育から小学校教育の連携のなかである分野一つとっていいから、突出したものをやっていきたいという想いは強くありますし、それらを受けた小学校教育でありたいと思っています。
これからも子どもの力の素晴らしさを最大限引き出していきたいと思いますね。
「こどもこそミライ」は、小学校の先生にもぜひ観ていただきたい映画です。

小学校教師 菊地省三

自分がかつて子どもだったことを忘れてしまった大人

保育の世界の面白さ、子どものすごさ、そして保育からあれこれ学ぶことの大事さ等を監督の映画からたくさん教えていただいています。

たかが子どもという発想の横行する世の中、自分がかつて子どもだったことを忘れてしまった大人、ミライは子どもにかかっていることを理解していない社会というのは、本当に人間を大事にする社会ではないですよね。

だから保育が大事と僕など思うのですが、その保育もさまざま。それを選りすぐって深く入り込んで撮影し、ドキュメンタリーとしていくというのは、地道ですがとても大切なことだと実感しています。

白梅学園大学学長 東京大学名誉教授 汐見稔幸

こどもの「育つ力」を信じる

映画「こどもこそミライ」には、こどもたちと真摯に向き合う保育者たちが登場する。
彼らに共通するのは、こどもたちが持つ「育つ力」を心から信じていることだ。
教育は、指導者の思う方向へこどもたちを導くのではなく、こどもたちの持っているさまざまな能力を引き出す手助けをすることだと改めて気づかせる。

こどもたちが感情をぶつけあいながら議論する場面は迫力がある。
心を乱しながらも、自らの思いを言葉にしようとする幼児。
少しずつ背後にあるこども同士の関係や心の推移が見えてくる。
我慢強く待つ保育者の姿が印象的だ。

保育に関わる人びとはもちろん、一般家庭のおとうさんおかあさんなど、こどもと未来に関わる多くの人びとに見てほしい映画だ。

絵本作家 いわむらかずお

3つの園の方々の勇気に拍手

今、それぞれの園が、いろいろな保育の方法を模索しているのが現状であり、いろいろな保育の形態がある。
この映画の舞台となる3つの園の方々が、ある程度の批判を受けることも覚悟して、撮影を承諾なさったこと、その勇気にまず拍手を送りたい。

5才児の話し合い、自然とのつき合い方、ひとつのことをやり遂げること、どれも日常的であるが、重いテーマである。
映像の中で子どもたちが、大人顔負けに、生き生きと子どもを演じている。
そして、カメラは彼らの息づかいを実によく捉えている。

これは年代を越えて、いろいろな方々に見ていただきたい映画である。
子どもとは何か、幼児時代は、長い一生の中で、どういう意味があるのか、そこにもっと目が向けられれば、子どもの未来は今より少しはよくなるように思う。

中瀬幼稚園園長 井口佳子

子どもが原点

この映画には3つの保育現場の、たくましい子ども達が登場する。

一つ目は子どもの心に寄り添う保育。子ども達が自分の言葉で気持ちを出し合う。
語り合いは迷走し泣き出すマユチンが、仲立ちのコトバをかける保育者に「どんどんかんたんに口出ししてほしくない」と絞り出す。大人と子どもの強い信頼関係が透けて見える。

二つ目の保育は森をフィールドにして自分で考える子どもを育てる保育。
手作りシーソーの板が当たって泣く年少の子どもを、年長の子どもが自然に介抱し慰める。自分で判断して行動することの積み重ねの姿である。

三つ目の保育は障害のある子どもと共に育ち合う保育。
雨の登山のゴールの場面、最後の坂道を大人の手をふりほどき、よろけそうな足取りで仲間に向かってかけだすマイコ。揺れるレインコートの背中に仲間と共に暮らす喜びが溢れている。

子ども達がいかに大きな力を秘めているかは、大人による雄弁な解説よりも、子どもの姿やコトバが物語っている。
保育の細かい部分にはいろいろと意見が出るだろう。共感できる部分と、考えさせられる部分が確かにある。それはここからみんなで議論しあえばいい。しかし、それらを超えて、まずは自分の頭で考え、行動する子どもを育てる保育に拍手を送ろう。
「子どもが原点」という保育姿勢に!

聖心女子大学教授 河邉貴子

素晴らしい!これこそ教育だ

いま、さまざまな保育施設で、こんなに先進的な児童教育が行われていると知って、驚いたし、面白かったし、感動した。

そこではまず、子どもたちに存分に喋らせる。それが喧嘩になっても、頭から止めることは避ける。
それよりまず、先生たちも子どもたちも集まって、双方の言い分をよく聞こうとする。
そしてその言い分に意見を言う。助言はするが頭ごなしにきめつけることは避ける。
喧嘩する子ども同士が、互いに言いたいことを言ったあとは、ときには小突き合ったあとでも、こだわりなく笑って一緒に遊んでいる。素晴らしい!なるほどこれこそ教育だ。

筒井勝彦監督と秋葉清功カメラマンは、前作の「風のなかでむしのいのちくさのいのちもののいのち」にひきつづき、さらに進んで素晴らしい仕事をした。

映画評論家 佐藤忠男

今とても大切なこと

一人ひとりにはそれぞれの想いがあることに耳を傾け、子どもの力を信じて解決を任せてみる。
人間の魂を活性化させてくれる力を有した自然の豊かさは、妥協を許さない自然でもあり、その力を借りて、子ども自らが育つ。

多様な主体が混在する人間関係の中に子どもを委ねて、関わり合いの中で育つ子どもを見守り支える。そのどれもが今とても大切なことと思えた。

和光保育園園長 鈴木まひろ

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